大衆のキモチ
輸入冷凍ギョーザへの農薬混入事件で、健康被害が出たと保健所や医療機関に訴えた人は、1700人を超えたとのこと。しかし、このうち半分近い人は有機リン系中毒と無関係の症状を訴えたり、国産のギョーザを食べていたりした人だったそうです。
この、実際には無関係な人が半分近くいた、というのは興味深い事実です。
どうして無関係な人が健康被害を申し出たのでしょうか。
- 別の原因による体調不良とギョーザ事件を勘違いして結びつけてしまった
- 言われてみればあのギョーザ…とその気になっているうちに本当に症状が出てくる(いわゆるプラシーボ効果)
- 騒ぎに乗じてゴネ得があるかも、と思って被害を申し出る
などの理由がありそうです。
しかし、「保健所や医療機関に健康被害を訴え出る」という行動は、日頃買い物や温浴施設を利用するような行動と違い、なかなか軽い気持ちで起こせるものではありません。
それだけに、この結果にはいろいろ考えさせられます。
- は、もともと体調不良を抱えている(しかし自分で原因を正しくつかんでいない)人がたくさんいる、ということを暗示しています。
- は、人は気の持ちようで体調まで本当に変わってくるということと、言葉・情報の持つ影響力の大きさを実感します。
- は論外ですが、そういう人も世の中には必ずいるということです。
健康にかかわる仕事をするものとして、大衆の心理を理解することは、チャンスをつかむ上でも、リスクを回避する上でも大切なことです。
・【関連記事】…ココロとカラダ(2007年2月27日)
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