« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月の13件の記事

手放すことを考える前に

 最近、「温浴施設の運営委託先や売却先を探して欲しい。」というご相談が増えています。

自ら運営することを断念するくらいですから、多くの場合業績は不振ですし、決算書は赤字です。

 売却の場合は、買い手に「事業価値はキャッシュフローや税引き後利益のX倍」という判断をされます。赤字の事業ということは「現時点で事業の価値は評価できない。」ということになりますから、不動産価値を評価するしかありません。

温浴施設は建物として非常に特殊なつくりですので、他の用途に転用できる可能性というのは非常に狭い範囲になります。温浴施設としては赤字なので継続できないとなれば、建物と設備は残念ながら産業廃棄物になるしかありませんので、取り壊しや撤去に大きな費用が発生します。

したがって、「土地の不動産価値-撤去費用=購入可能額」ということになり、あまり楽しい話にはなりません。

 運営委託の場合も、赤字リスクをそのまま他者に押しつけようとしても到底引き受け手はありませんから、もしそのまま誰かが受託するとしたら、リスクを一切負わない(赤字が出た場合は委託側が負担する)契約しか成立しないでしょう。これも運営受託側のモチベーションは上がりませんし、お互い楽しい話ではありません。

売却先や運営委託先の企業が黒字化の可能性を見出し、それを含めて快く引き受けてくれればいいのですが、世の中そんなに甘くありません。赤字のままだと、交渉は購入側・受託側が絶対的に優位な中でしか進まないのです。

 これを楽しい話に変える方法がひとつあります。

それは、「手放す前に収支を改善すること。」です。

赤字の事業を黒字化するのは簡単なことではありませんが、実際の売却案件や委託案件の現場を見ると、多くの場合いくつもの売上アップやコストダウンによる収支改善の可能性を残しています。

これをせめて収支トントンのところまで持っていくことができれば、「この施設は優れた運営力を持った企業なら黒字化できる!」ということになり、値段がつく(対等の立場で交渉できる)可能性が出てくるのです。

ですから、いま売却や運営委託のご相談をいただいている企業様には、損益改善可能性診断を受けていただき、できる範囲で改善の活動にも取り組んでいただくようにお願いしています。仮に本当に売却や運営委託をすることになったとしても、交渉結果はだいぶ違うものになるはずです。

 今話題のかんぽの宿一括売却問題も、同じ様なことだと思います。「年間50億円の赤字を垂れ流す不良債権」ということが前提である限り、誰もが納得できるような健全な決着をみるのは難しいでしょう。

簿価がいくらであろうと、高く売ろうとすれば誰も買わなくなってしまう…という現実に直面するだけです。

ではいくらで売れば妥当なのか?という議論ではなく、本当に赤字を解消することはできないのか?売却しか方法はないのか?というところに立ち帰ることが、本来の解決の道なのではないでしょうか。

 ただし、ひとつ問題があります。それは「実際に収支を改善するには時間がかかる。」ということです。改善点を見出してそれを改善し、結果が収支に現れるまでには、早くても数カ月、長ければ何年もの時間が必要です。

その結果が待てないような状況に陥る前に手を打つことが大切で、もう待ったなしの状況であるならば、引き受け手優位の交渉になることもやむを得ないでしょう。

 このようなことを考えていくと、これからは“事業を健全化する運営力を持った企業の存在”が、より重要な時代になるのではないかと感じます。

かんぽの宿に限らず、世の中にはハードは立派でも運営がおぼつかない施設があふれていますから、需給バランスから考えても“優れた運営力”の必要性が高まると予想できます。

運営力とは、簡単に言うと「人材とノウハウ」です。

いくら立派なハードや潤沢な資金があったとしても、人材とノウハウに乏しければ事業は健全化しません。

今までどちらかというと軽視されてきた人材とノウハウを、大切に育ててきた企業こそが、これからの時代を担うのだろうと考えています。

【関連記事】
かんぽの宿」問題について、ひとこと言わせてもらいたい。20090123

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

まんぼうくん1号

 この写真、なんだか分かりますか?

 20090130manbou

 魚のマンボウにもちょっと似ていますが、これは弊社オリジナルの岩盤浴用衝立です。

石の上に横になる岩盤浴では、隣に寝る知らない人との距離が近いため、気になる人もいるだろうということで、1床ごとに衝立を置いて仕切ることがよくあります。

最初からそういう仕様で作られていれば問題ないのですが、そうでないところも多く、後付けで衝立を設置しようとすると結構な費用がかかります。

また、ひとくちに岩盤浴といってもいろいろな内装デザインがありますので、どのような衝立が似合うか?というのは難しいところです。

 そこで、弊社では「いかにして安価で、カッコ良い衝立をつくるか?」という研究に取り組みました。

この「まんぼうくん1号」は私がデザインした最も芸術的なタイプで、曲線を多用した形状が特徴です。

まだ試作品ですが、なかなかの出来ではないでしょうか。catface

他にもあと3タイプ試作しています。いずれもノックダウン(組み立て)式にして、なるべく価格を抑えたいと考えています。

あとは塗装をどうするかということと、熱や湿度による変形テストがクリアできれば、いよいよ販売開始ですので、上の写真を見て「ぜひ欲しい!」と思った方も、もうしばらくお待ちください。coldsweats01

 こういうことを考えている時というのは、実に楽しいです。本当はコンサルタントなんて悩ましい職業よりも、職人的な仕事の方が向いていたのかも知れません…。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126        
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中国式売上アップノウハウ

 先日、館内のリニューアルをした某健康ランドの支配人から、

「リニューアルしたんですが、思ったほど客単価が伸びてないんです…。一度見に来てもらえませんか。」と連絡があり、昨日行ってきました。

以前よりくつろげる場所が増えて、全体の雰囲気も良くなっていましたので、顧客満足度は確実に向上しているようです。

これから業績も必ず好転するだろうと思いましたが、支配人は一刻も早く具体的な成果が欲しそうでしたので、ひとつ提案をお伝えしました。

それは、「中国式 その場で足裏マッサージ」です。

Shanghai  以前上海や北京の温浴施設を視察した時に気づいたのですが、マッサージをする場所は休憩コーナーもOKなのです。

注文をすると、タオルやクリームなどの道具を入れた箱を持ってセラピストがやってきます。

隣の人がきれいな小姐に施術してもらっているのを見ているうちに、羨ましくなって私も注文したのですが、リクライナーでゆったりくつろぎながら足裏マッサージをしてもらうのは、ちょっとした王様気分でした。

クローズドなマッサージ室と違って、連鎖的に注文が入るという販促効果も期待できそうですね。

リクライナーを利用したマッサージメニューとしては、足裏だけではなく、頭、首、肩、手などの部分マッサージもありました。

Restroom  この健康ランドには、かなりの台数のリクライナーがありましたので、その中国式の事例をお伝えしたところ、「すぐマッサージの委託先と相談してみます!」とのことでした。

 日本の温浴施設ではマッサージを専用スペースだけで実施しているところがほとんどですが、やりようによっては、まだまだ様々な可能性が拡がっています。

【セミナー開催のお知らせ】
業績アップノウハウ大公開セミナー 20090225(水)/東京会場

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126        
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (2) | トラックバック (0)

アンケートの三段活用

 先日アンケートの話を書きましたが、もうちょっと続きを書きたいと思います。

館内アンケートには
(1)お客さまの声を収集・分析して、改善活動に
(2)お客さまとのコミュニケーションツール
といった意味があることは前回までに書きました。

さらに、もうひとつの活用方法があります。

 それは、情報発信に活かすことです。

Newjapan1998  これを知ったのは、今から10年も前のことですが、難波のニュージャパンサウナで館内に掲示されているPOPを見ていたら、アンケートに書かれた意見や要望に対する回答集POPがあったのです。

毎日寄せられるアンケートのすべてに対して回答するのは大変なことですが、たくさん寄せられられている意見に対しては、まとめて回答することで、聞きっぱなしにならずに対応することができます。

さらに、繰り返される指摘に対しての事情説明やお詫び、マナーの啓蒙などにも利用しているのです。

 もっと積極的に使っているケースもあります。それを最初に見たのは、みちのく霊泉やわらぎの湯でした。

ここでは、やわらぎの湯を利用したお客さまからの感想やお礼が、壁面にそのまま掲示されています。

身体の調子が良くなった!という実際の体験談は、どんな効能書きやPOPよりも強い説得力があります。

きっとこれを読んだ人は、「えっ、そんな病気も治るのか!? こんどウチのおばあちゃんに教えてあげよう!」といった反応を示すでしょう。そうしてくちコミがどんどん拡がっていくんだろうなぁ、と感心しました。

 回答集方式も、そのまま掲示方式も、過去のセミナー等で何度かお伝えしてきましたので、いまや全国で実施している温浴施設も多くなりましたが、まだまだアンケートを上手に活用できていないところも多いようです。

アンケートは何の設備投資も要らず、絶大な効果がありますので、ぜひ最大限の活用をお試しください。

【関連記事】
アンケートの功罪 20090109
クレームは多くても良い 20070310

【セミナー開催のお知らせ】
業績アップノウハウ大公開セミナー 20090225(水)/東京会場

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126       
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「かんぽの宿」問題について、ひとこと言わせてもらいたい。

 先におことわりしておきますが、今話題の「かんぽの宿一括売却問題」について、私はコトの具体的な背景は知りませんし、そもそも政治的なことは専門外です。

ただ、温浴ビジネスに携わるものとして、少々疑問を感じたので、それを率直に言いたくなっただけです。

 先日の日曜日に何気なくテレビをつけると、サンデープロジェクトという番組で、竹中平蔵元総務相も出演して、「かんぽの宿一括売却問題」が取り上げられていました。

毎年50億円の赤字をたれ流す不良債権70施設(資産総額93億円)を、一括109億円で売却。」…この是非が問題となっているわけですが、そもそもかんぽの宿は本当に「赤字の不良債権」なんでしょうか?

かんぽの宿に限ったことではないですが、こういった公的な施設は、かなり立派な建物・設備でありながら、公共サービスとして安い料金で利用できるようになっています。それが一般庶民の楽しみや健康増進ためなのであれば、民間の経営感覚ではありえないような価格設定で提供することも、ひとつの役割なのかも知れません。

つまり、元々きちんと黒字を出そうという運営をしていないのです。もし運営ノウハウを持った民間企業が、公共温泉や公共宿泊施設を完全に収益目的で運営したら、簡単に黒字化できるであろう施設がたくさんあるのです。

しかし公的存在であるがゆえに、価格設定だけでなく運営にも様々な制約があって利益追求に走ることもできず、一方で厳しい赤字の批判を受ける。日本はこの矛盾に思い悩む公共施設だらけなのです。

「毎年50億円の赤字」というのは、今まで公共施設だったのだから当然のことで、もし収益を求めるなら、やりようによっては黒字化できるところも多いのではないでしょうか?その議論をすっとばして「不良債権だから売却」というのは、ヘンですよね。

 それに、70施設ものかんぽの宿が、資産総額93億円とか、売却価格109億円というのもありえない話です。旧郵政省は、この70施設の土地と建物の取得するために、いったいいくらかけたのでしょうか?この数字がまだ公に議論されていないようですが、桁がひとつ違っているような気がします。

公共施設の建築というのは、民間と違って非常に立派な仕様で設計されますし、民間工事のようにむやみに価格を叩いたりしませんから、坪あたり工事単価でいうと民間施設の1.5倍くらいになります。かんぽの宿はどこも大きくて立派な建物ですから、109億円÷70施設=1施設平均1.5億円なんてことは到底ありえません。

入札にあたって、本当にきちんとデューデリジェンスが行われたのかも疑問です。70軒の宿泊施設のデューデリなんて、大手シンクタンクでも短期間でできるような仕事ではないですから。そもそも一括売却しなければならない理由は何なのでしょう?

 もともと収益を目的とせずに公的サービスのためにつくられたものなら、赤字を理由に売却すること自体理屈に合いません。もし赤字を理由にするなら、巨額の公的資金を投入してそんなものをつくった責任はどうなる、という議論になるのがスジというものです。

せっかく国民のために大金を投じてつくったんだから、つくってしまった以上は大切にして欲しいし、国民のために提供し続けて欲しいものです。それができないなら、つくった責任者出てこい!と言われても仕方ないのではないでしょうか。

-----------------------------

この文章にはオチがありませんが、政治的な話に踏み込んでも専門外になってしまうのでお許しください。この問題が人々の健康と幸福にプラスになるような方向に向かって解決していくことを願っております。

 …と、こんなことを書いていたら、その昔「公共温浴施設の活性化」について「月刊レジャー産業」誌に寄稿したことがあるのを思い出しました。ハードディスクを探したら原稿が残っていたので、日付を見たら2001年でした。

8年も前ですので、言っていることが少々古く、稚拙なところもありますが、自分の基本的な考え方は昔も今もあまり変わっていないようです。

・参考までに→ 「公共温浴施設活性化への提案 200101.pdf」をダウンロード

 

【20090129追記】
 その後、土地+建物の取得費用は2400億円だったとの報道。

ひと桁違うと書きましたが、やはり、というか予想以上に費用がかかっていました。それだけ立派な国民の資産が、どうして109億円で売られなければならないことになったのか、いち国民としても気になるところです。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

反省を踏まえて

 いままで何度セミナーを企画し、講演してきたか分かりませんが、いつも同じ失敗を繰り返し、その度に反省していました。

それは、「時間切れ」です。

Mochizuki200603 多くの場合、セミナーは複数の講師による講座を組み合わせて行いますが、私の周りには素晴らしい講師がたくさんいらっしゃるので、つい自分の講座時間を圧縮して編成をしてしまい、その割に実は自分も言いたいことが多いので、いつも時間がなくなって超早口になったり尻切れトンボになってしまったり…。

喋ることがなくなって講座時間を余すよりはマシですが、「時間切れ」もプロの講演としては失格だなぁ、といつも反省することしきりでした。(若かりし頃、時間を余してしまったことがあり、それがトラウマになっていたのかも知れません…weep

そんなこともあって、今度は自分だけで一日中全講座ぶっ通しで話すワンマンセミナーをやってみることにしました。

よく考えてみると、お話ししたいことは山ほどあるので一日でも足りないくらいですが、私の温浴コンサルタントとしての10年間の経験を全力でお伝えしたいと思っています。

ぜひご参加ください!

業績アップノウハウ大公開セミナー(2009年2月25日開催/東京)

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126        
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

そろそろ卒業

 自宅の近所に、さびれた商店街があります。次々とお店が閉店し、住宅などに変わっていますので、もう“元”商店街と言ったほうが適切かも知れません。

Carrypanそんな商店街の中で、元気に孤軍奮闘している店があります。それは「シモンズ」というカレーパン専門店です。

この店はいつも繁盛しています。

カレーパンの美味しさや、店をやっているご夫婦のお人柄があればこそですが、エリアマーケティング的に説明すると、「カレーパン」という極端に絞り込んだ専門分野で勝負しているために来店目的性が高まり、商圏が広がっていると解釈することができます。

商店街が形成する商圏とは別に、独自の商圏をつくり出しているのです。

立地に左右されやすい小売店や飲食店でも、このような事例はたくさんあります。

 人口が少ないとか、競合が多いとか、外部環境によって当然経営は左右されますが、どのような環境でも、必ずやりようはあるということなのです。

Lumpnoyado 温浴関係で分かりやすい事例として、能登半島の先端にある「ランプの宿」のお話をすることがあります。

能登半島の最先端ですから、アクセスも不便ですし、周辺人口なんて考えても仕方ないような立地ですが、高稼働率・高客単価の超繁盛旅館です。

昨年は、プロが選ぶ日本の旅館100選の「特別賞」に続き、All Aboutの続・プロが選ぶ旅館百選「小さな宿10選」にも選ばれるなど、相変わらず元気なようです。

ランプの宿の刀禰社長には、温泉旅館のマーケティングについていろいろと教わりましたが、その独創的な着眼点にはいつも驚かされます。

 …と、このような事例を説明しても、まだ「宿泊と日帰りは違うから…」と考える方がいます。

 いつもご紹介する「おがわ温泉花和楽の湯」も、立地や商圏人口には決して恵まれていない事例のひとつなのですが、「埼玉は東京が近いから…」と考える人もいるので、もっとびっくりする事例をご紹介すると、福島県田村郡三春町の「みちのく霊泉やわらぎの湯」があります。

ここは岩盤浴の元祖のような施設ですが、山の中にあるので、とても立地や商圏人口をどうこう言えるような環境ではありません。

 これらの例に見られるように、既成のビジネスモデルを当てはめようとするとうまく行かない環境であっても、創造的なマーケティング戦略を持つことで、限りなく可能性は広がる、ということなのです。

 もうそろそろ、温浴業界も20世紀のビジネスモデルから卒業しなければいけない時だと考えています。

【関連記事】
温浴事業と立地の良し悪し 20060802

【セミナーのお知らせ】
業績アップノウハウ大公開セミナー(2009年2月25日開催/東京)

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126        
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブログとナルシストと新年会

 昨日、カワラリゾートの新田社長から、

「望月さん、最近のブログちょっと元気ないねぇ。あと寒稽古の写真ナルシストなんじゃない?」

…と言われてしまいました。

写真を載せるのはファンサービスの一環(coldsweats01)なのでいいんですが、ブログの文章が元気ないと言われたのはショックでした。

 こんなご時世ですので、マスコミのニュースは暗い話題が多いようです。せめて自分のブログは明るく楽しい話題や、元気になる情報を提供していこうと努めていたつもりなのですが、いつの間にか愚痴っぽくなっていたのかも知れません…。

まだまだ甘いということですね。

 ブログを続けていると、文章を書くことによって自分の考えが整理されたり、前向きな結論を見つけようとする癖がつく効果がある、ということに最近気づきました。

いまのところ更新は週2~3本のペースですが、これからもさらに元気になるブログを目指して続けていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。

20090113  ところで、昨夜は株式会社アクトパスの新年会でした。

前職時代の大先輩が、代々木上原で自然食レストラン「ナチュラルカフェダイニング ハーモニアン」の開業をプロデュースしたので、その店を使わせてもらいました。

何かで温浴業界と接点のある方々の集まりになったのですが、こういう横のネットワークは大切だなぁ、とあらためて感じました。さまざまな分野のプロ達と力を合わせて、もっとすごい仕事をしていけるぞ、と感じた新年会でした。

(新田社長、飲み会のために途中で会議を抜けてしまい、ゴメンなさい。)

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

危機を乗り越える力

 昨秋から、ある顧問先で短期業績改善に取り組んでいます。

資金繰りも厳しいので、事は急を要するのですが、なかなか思うようなスピードでは改善が進みません。

こちらとしては、他店でも結果の出ているノウハウをできるだけ具体的にお伝えしているつもりなのですが、現場としては新しい取り組みばかりなので、どちらかというと「失敗したらどうする」「結果が見えないから怖い」「クレームになるんじゃないか」という反応になってしまい、なかなか実行できないのです。

前例重視、安定志向で守っていて経営が成り立つのならそれでもいいのですが、時間の経過とともにハードが老朽化し、競合店は増え、消費者は消費体験を積んでいくのですから、昔と同じことをしていたら業績は下がる一方です。

さらに世の中がこれだけ激変しているのですから、それ以上のスピードで成長していかない限り、業績は決して上向きません。

 光と影があるように、物事には必ずプラスの側面とマイナスの側面があります。何かをしようとする時、リスクや不確定要素は常につきまといます。それを知恵と努力で乗り越えて行くためには、プラス面に着目することが大切です。

先にマイナス面ばかりを気にしてしまったら、実行できるはずがありません。

「うまくいったらどんなに素晴らしいだろう!」

「良い結果を生むためにはどうしたら良いだろう?」

と、プラス面から考えていくことが、知恵や勇気を生む力となり、実行を後押しするのです。

 これは企業体質、人で言えば性格に起因するので、いきなり発想を切り替えてもらおうとしても、そう簡単には変わりません。

成功体験を積むことで徐々に意識が変わってはいくのですが、それには時間がかかります。

 こんな時、船井幸雄だったら「プラス発想」の一言で相手の意識を前向きに変えてしまうんだろうなぁ…と思うのですが、自分はまだまだ未熟者なので、この点ではいつも苦労しています。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アンケートの功罪

 昔勤めていた会社の隣にビジネスホテルがあったのですが、そのホテルのレストランでモニターを募集していたことがありました。

 ランチで何度か利用したことがあり、モニターになると無料で食事ができた上に謝礼まで貰える!ということで、喜んで応募したところ、幸運にもモニターに当選したのです。
喜び勇んで食事に行き、気づいたことをモニター用のアンケートに記入しました。

こういう仕事をしていることもあり、自分としてはご馳走になった感謝もこめて、かなり専門的な指摘とアドバイスを長々と書き綴りました。coldsweats01

 ところが…。

そのアンケートに対して、ホテルからいつまで経ってもウンともスンとも言ってこなかったのです。weep

待てども暮らせども返事がこないうちに、だんだん面白くない気分になってきました。

考えてみれば、モニター会を実施したホテルとしては食事をご馳走して謝礼も出しているので、十分な対応をしていると考えたのでしょう。

アンケート結果を集計して、統計的な傾向と対策を練ったのかも知れません。

 しかし、私としては、いろいろ書きこんだことに対して直接何かしらの返事を期待していました。投げたボールを受け取って欲しかったのです。

シカトとか村八分といった言葉がありますが、「人は無視されることが一番傷つく」と言います。私もご馳走になったにもかかわらず、結果的にそれからはそのレストランにはあまり行かなくなりました。

もし逆に、自分が言ったことに対してきちんと返事があり、さらにアンケートに書いたことが店の運営に反映されたとしたらどうでしょうか。

私だったらすっかり嬉しくなって、「俺はこの店の常連なんだ!あのサービスは実は俺のアドバイスで改善されたんだぞ!」と友人知人を連れて通い詰めることでしょう。

 アンケートは統計的な分析にも使えますが、むしろお客様との大切なコミュニケーション機会であるという点も忘れてはならないと思います。

コミュニケーションを軽く扱えば逆効果になってしまうこともありますし、上手に活用すれば顧客との強い関係をつくるチャンスでもあるのです。

【関連記事】
メールマガジン65号~お客様の声~

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126        
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

気になる雇用問題

 今までは温浴業界に限らず、外食産業をはじめとしてサービス業全般で慢性的な人手不足の状態で、採用コストや人件費が膨らむ一方でしたが、これからはどうなるのでしょうか。

単純に考えると、他業界で解雇されてしまった失業者が増えれば、採用はしやすくなり、人件費水準も下がるのではないかと思われますので、今まで「いくら募集広告を出してもなかなか人手が確保できない…。」weepと、人で苦労してきたサービス業にとっては優秀な人材を確保できるチャンスかも知れません。

こうして国の産業構造が変化していくのでしょう。

 一方で、気になるのは連日報じられている「派遣切り」などの雇用問題です。今のところ「非正規労働者の解雇は企業のエゴ」といった論調が目立ちますが、そもそも経営者の立場からすると、せっかく仕事を覚えてもらって信頼関係もできた人材を解雇することが嬉しいはずはありません。

しかし経営的には「労働分配率」という考え方があり、稼ぎ出した収益の中から一定割合の人件費を捻出しようとします。業績の変動に人件費も連動させたいというのは自然なことなのです。

特に繁閑の波がある業種では、パート・アルバイトや派遣などの非正規雇用に頼らざるを得ません。

全般的に業績が落ち込む企業が多い中で、雇用に関する規制が強化されれば、企業にとって人を採用するリスクが高まります。「失業者の増加 → 解雇は企業のエゴ → 派遣の禁止や簡単に解雇できないように規制強化」となると、結果的には失業者の就業機会をさらに奪うことになってしまうのではないでしょうか。

不況時は、国全体として労働力の需要が落ち込んでいるのですから、正社員を減らして派遣労働者を増やす、正社員の賃金を下げる、ワークシェアリングする、といった方向で労働力の供給方法を調整しないと、失業は減らないように思います。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

気になる中東情勢

 2008年の温浴業界にとって最もダメージの大きかった変化要因として、原油価格の高騰がありました。

温浴ビジネスという業種は、熱源が重油、灯油、ガス、電気等、何であったとしても、多くのエネルギーを必要としますので、よほど源泉の温度や湯量に恵まれているか、ゴミ焼却場などの余熱利用でもしない限り、原油価格の動向に大きな影響を受けることは避けられません。

 いま中東では、不安定な情勢が続いています。もし戦争にでもなれば、一発で原油価格が跳ね上がり、昨年以上に厳しい状況になることも予想されます。

もし仮に昨年夏のような原油価格水準が続くことがあれば、廃業を余儀なくされる施設がさらに増えるでしょうし、廃業までいかなくとも莫大な利益が失われてしまいます。

昨年もさまざまな省エネルギー対策が登場しましたが、原油価格が下がったことで一安心、という感じになっています。

エネルギーを多く消費する冬場に下がったことは幸いでしたが、喉元過ぎれば…ではなく、長期的な事業存続のためにも、徹底的な省エネ対策や、複数の熱源手段を確保すること、温浴以外の付帯部門の収益性を強化することなど、さまざまな対策を講じていかなければならないと考えています。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126       
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寒稽古2009

20090101  あけましておめでとうございます。

今年も恒例の寒稽古に行ってきました。

これをやらないと、新しい年になった気がしません。一年に一度のことですが、大切な習慣です。

早朝は冷え込んだそうですが、晴天で風もなかったため昼からは暖かく、道着一枚でも寒さは感じませんでした。

2008年は試合に参加するために一年間を通じて運動のモチベーションを維持できたせいか、昨年の元旦と比べると、さらに身体が軽快に感じました。

爽快な景色の中で汗を流すと、気分も晴れ晴れとしてきます。

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:          03-3524-2681         FAX:          03-3547-6126       
  公式サイト: http://www.aqutpas.com/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●週刊温浴ビジネスキャッチアップにて最新情報配信中。
  ご登録はこちら→ http://www.aqutpas.com/mm/
──────────────────────┘┘┘

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »