カテゴリー「温浴ビジネスのサービス」の18件の記事

風の愉しみ

Bbq20090705  昨日は娘の保育園の関係で大勢が集まり、地元の果樹園でバーベキューをやりました。
いつも思うのですが、屋外で食事をすると、普段の食事よりもずっと美味しく感じます。

焼いただけの肉や野菜を紙皿と割り箸で食べたり、缶ビールがちょっとぬるくなってしまったり…手間のかかった調理や小洒落た演出もありませんが、屋外で仲間とワイワイやりながらの食事は、同じ食材を何倍も美味しく感じさせる効果があるようです。

 個人的に、外の風に吹かれるのが大好きです(できることなら逆風より追い風がいいのですが)。夏の暑い日でも、風があれば快適に過ごせますし、露天風呂で風にあたっていると、心も身体も癒されるような気がします。

 元々、日本人は屋内と屋外の境界が曖昧な空間で生活してきました。

コンクリートとサッシで密閉された空間ではなくて、土間や縁側など、屋内でもない屋外でもない空間で自然環境を巧みに取り込むと同時に、季節の変化に柔軟に対応出来る機能を備えているのが日本建築なのです。

四季折々に温度や湿度が目まぐるしく変化する日本の気候では、密閉して一定の環境を保とうとするよりも、ある程度外部変化に応じて、むしろそれに合わせた過ごし方をする方が合理的だったのかも知れません。

 温浴施設にも、露天風呂をはじめ、ウッドデッキ、テラス席、中庭など、外気にあたってくつろげる空間がつくられるようになっています。

普段、密閉されて空調の利いたマンションやオフィスなどのコンクリートの建物で過ごしていると、風を感じながらリラックスできる時間は貴重です。

屋根や壁、空調設備がなければ、建築コストも低く抑えられます。

ピーク時の収容人数に合わせた施設面積を確保しようとすると、どうしても建築コストが増大しますが、オープンな空間をうまく活用すれば床面積や建築コストを抑えながら、収容人数や顧客満足度を高めることも可能なのです。

テラス席なら食事も美味しいし、喫煙者だって、狭くて臭い喫煙席や喫煙席よりもできれば換気の良い空間で過ごしたいものです。

サウナや岩盤浴にクールルームがついていることがありますが、私はこの空間を快適と感じたことはあまりありません。汗をかいた後には、不自然に冷たい風は心地よくないのです。

 一時期、クールルームのために人工的に自然の風を再現する空間づくりを研究していたこともありましたが、やはり自然の風のゆらぎや、たっぷりとした風量にはかなわないようです。クールルームにコストをかけるよりも、オープンな空間を多くつくった方が喜ばれると思います。

 こういうことを言うと、雨の日や真夏、真冬はどうする…といった意見を言う人もいますが、東北や北海道の真冬を除けば、日本の四季はそれほど厳しいものではないので、対処の方法はいろいろあると思っています。

夏は団扇を置いたり風鈴を吊ったり、冬ならひざ掛けや屋外用ストーブ、雨の日は洒落た番傘のサービス…逆にそういうところが運営力の見せどころだと思うのです。

【関連記事】
喫煙問題、未解決。 2007/03/24

チーム・マイナス6% 2006/07/29

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癒しのリズム

 先週はちょっと大きなプレゼンがあって、久しぶりに徹夜をしました。ギリギリまで追い込まれないとエンジンがかからないという、困った体質のせいも多分にあるのですが。coldsweats01

しかしこの歳になると若いころと違って、一晩徹夜したダメージはかなり深く刻まれます。

そんなわけで、今日もぐったりと力の入らない一日を過ごしたのですが、おかげでひとつ大事な発見をしました。

それは「癒しのリズム」です。

リズムといっても1/fゆらぎとか、そんな難しい話ではありません。

「疲れている人には、ゆっくりとしたリズムが心地よい。」
ただそれだけのことです。

言葉にしてみると当たり前のことのようですが、私自身は基本的に元気なことが多いので、このことをあまり気にかけたことはありませんでした。しかし、本当に疲れている時にはこれが重要になるようです。

 疲れているときに聴く音楽は、テンポの良いものよりも、ゆっくりと静かな音楽が良いと思います。ヒーリングミュージックと言われるものは殆んどそうですが、テンポの速い曲はなじみません。

音楽だけではありません。

例えば、マッサージのストローク。

決まった時間内でひと通りほぐそうと思ったら、手を速く動かさないと間に合わないのかも知れませんが、それよりもウトウトと眠ってしまいそうなゆっくりとしたリズムでマッサージしてもらった方が癒されるような気がします。

例えば、お客様と接する従業員の動作はどうでしょうか。

従業員はお客様と会話したり、掃除したり、物を運んだりするわけですが、真面目で勤勉な従業員ほど動作がテキパキと速いのではないかと思います。

いつものんびりと仕事をしていては困りますが、お客様の前ではゆっくり静かな動作を心がけるのも重要な仕事なのです。

 医学的にも、人間はリラックスすると
・筋肉の緊張が緩和され、血液循環が良くなる(身体がポカポカと暖かくなる)
・高い血圧は下がり、低い血圧は上がるなど、正常な値に近づく
・副交感神経の働きが高まり、機能が正常化する
・免疫細胞が増加し、免疫力がアップする
といった変化があると言われてます。

 心身が疲れた人を癒す場とは、五感に感じるものすべてが、ゆっくりと静かであるべきなのでしょう。

経営者が作業効率や回転率ばかりに目がいっているようでは、本物の癒しの環境をつくり出すことはできないのです。

【関連記事】
表のハイコスト裏のローコスト 20080704

【おススメBGM】

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社員の入浴について思うこと

 お付き合いのある温浴施設で、「スタッフのみなさんが入浴する時はどのような仕組みになっていますか?」という質問をすることがあります。

Roten_yakei スタッフはもちろん家族まで完全無料という太っ腹なところもあれば、社員割引や一定枚数の入浴券を発行しているところ、お客さまと同様の料金を徴収するところもあり、制度はまちまちです。

1人が温浴施設を利用すれば数百円の水光熱費がかかりますし、着替えやタオル、アメニティ類もありますのでコスト負担は少なくありませんが、できれば積極的にスタッフの入浴を奨励していただきたいと思っています。

理由は単純です。お客さまにお勧めするモノやサービスを自分が理解していかなったら、上手にお勧めできるはずがないからです。

スタッフの接客マナーやテクニックをどうこう言う前に、まず自分たちが働く施設のことを理解し、それが気に入っているということが大前提だと思います。

スタッフひとりひとりがお風呂、サウナ、食事、マッサージ、etc…館内のことをひと通り理解して、それが好きなら、お客さまにも本気でお勧めすることができます。

たとえ説明の仕方が稚拙でも、心は伝わると思うのです。逆に心にもないことなら、いくら上手な説明トークを訓練しても、お客さまを納得させるのは難しいのではないでしょうか。

 また、お客さまの立場で施設を体験することによって、改善点を発見することもあるでしょう。

ある施設では、
・「率先して良い入浴マナーを実践し、お客さまの模範となるような行動をとってください。」
・「勤務中の他のスタッフとの馴れ合いの会話は、お客さまの迷惑になるので慎んでください。」
といった注意をしつつ、スタッフの入浴を奨励していました。

スタッフの意識改革、館内改善点の発見、お客さまのマナー向上…いろいろなプラスの効果がありますので、経営者や幹部はもちろん、一般社員、パート、アルバイト、テナントの方々も、取引先の方々も、全員が積極的に入浴するような仕組みづくりに取り組んでいただきたいと思います。

そして本人だけでなく家族や友人も自分が働く温浴施設に招待したい、退職後もずっと利用したい、という気持ちを持ったスタッフばかりになってくれば、その施設の業績がいつまでも悪いはずはないと思うのです。

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全員満足ではなく完全満足を目指す

 温浴施設の新規開業や集客イベントに立ち会っている時、「お客さまの声に振り回され過ぎてはいけない。」と感じることがあります。

世界の国々に比べれば、日本は均質なマーケットなのかも知れませんが、それでも年齢にはじまって性別、趣味文化、所得など多種多様な消費者がいます。

新規開業や集客イベントの時は、通常の固定客中心の客層ではなくて、もの珍しさやイベント目的で集まったいろいろな人が来ます。趣味嗜好やお財布事情、来店目的が異なれば、何に満足して何に拒絶反応が出るかということも異なってくるのです。

“どんな人も裸になって風呂に入るのだからみんな一緒”でいいかというと、そうではありません。お客さまは感想やクレームを言ったりアンケートを残して帰りますが、その内容も千差万別になるのです。

「顧客満足が重要」と思って、この千差万別な声をあまり真に受けてしまうと、一体どうしたらいいのか分からなくなってきます。ひとつひとつに真面目に応えようとすると、自分がチグハグになっていきます。

自分たちが何をやろうとしているのかを見失って、お客さまの声に振り回されすぎることを「客に媚びる」と言います。

単品・単機能で勝負するようなビジネスなら顧客全員の満足を目指すこともできるかも知れませんが、広い施設の中に複雑な機能やサービスを詰め込んだ温浴施設では、ランダムに集まった人達全員を納得・満足させることは現実的に不可能です。

 店側が提供したいと思っているものと、それを受け取りたいと思っているお客さまの思いが一致している状態が理想です。そこがズレている出会いは、お互いが不幸になります。

理想の状態をつくり出すには、明快なコンセプトを持ち、それを崩すことなく磨き続け、表現し続けるしかないのです。

顧客満足度が低いことの言い訳に使ってはいけませんが、“客に媚びて”いるだけでは本当の固定客をつかむことはできません。はじめのうちはズレた出会いもありますが、いずれはお互いの思いが一致するようになります。そうなるまでは我慢も必要なのです。

顧客全員の満足を目指すのではなく、思いの一致するお客さまに完全な満足の提供を目指す。顧客満足という言葉には、そういう側面もあると思っています。

【関連記事】
達人の教え 2007/02/17

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無料のものほど

 銀座3丁目にあるアクトパスの事務所のすぐ近くに、一軒の居酒屋があります。

銀座といっても、別に高級な店ではなく普通の小さな居酒屋ですが、この店がタダものではありません。

その名も「いろり家 東銀座店」。何を隠そう酒屋甲子園”(第3回)の決勝進出店舗なのです。

そんなすごい店が近所にあることをなぜか最近まで知らなかったのですが、行けば「なるほど」と納得する良い店です。

素晴らしいところがあまりにもたくさんありますので、それを全て説明することはできませんが、ちょっとだけご紹介しましょう。

 人は店に入れば、最初に店の雰囲気を感じとって期待を膨らませたり警戒したりするものですが、いろり家は、この最初のサービスでもうお客さんの心をつかんでしまうのです。

Iroriya1 席に案内されると、そこには「アクトパス様ご来店ありがとう」と手書きのメッセージ(予約して行きました)。

そしてスタッフは、「冷たいおしぼりと熱いおしぼりと人肌のおしぼりと、どれがいいですか?」と聞いてきます。私は思わず「人肌」を頼んでしまいましたが、これだけでも「へ~!」という気分になります。

Iroriya2 さらにおしぼりの後に出てくるお通しは、写真の通り、いきなり七輪の炭火で炙るめざしなのです。普通だったらそれなりの値段がつけられるメニューがお通しです。

 こうして、注文をはじめる前に、お客さんはすっかりこの店のファンになってしまうのです。

 「顧客満足とは、顧客の期待を超えること」とよく言われますが、有料のモノやサービスの品質が高かったり、凝った演出があったりするのは、ある意味当然のことと受け取られます。顧客の期待を超えようと思えば、かなりのことをしなければ難しいでしょう。

ところが、無料のものにちょっとした気遣いや演出があると、元々あまり期待していなかったところだけに、感動してしまう可能性が高くなるのです。

無料のものやサービスにこそ、当たり前でない気遣いをすることが顧客満足、そして感動への第一歩になると思います。

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水琴窟

 昔、何かのTV番組で紹介されているのを見て、はじめて水琴窟(すいきんくつ)のことを知りました。

水琴窟というのは、底に小さな穴を開けた甕(かめ)を伏せて土中に埋め、つくばいや手水からの水が甕の天井から水滴となって落ちるように工夫した、音を楽しむための仕掛けです。

風鈴や鹿威し(ししおどし)などもそうですが、音からも自然の動きを感じ取ろうとする繊細な感性は、世界でも日本人が最も発達しているのではないかという気がします。

 実際に水琴窟の音を聴いたのは、箱根の天山湯治郷でした。実際に、といってもBGMでしたが、自然に囲まれた日本建築の中で聴く水琴窟の音は絶妙でしたし、BGMに水琴窟を使うセンスにすっかり感心しました。

 その後、おがわ温泉花和楽の湯のオープンの時に、水琴窟のCDをプレゼントしました。時折岩盤浴のBGMに使ってくれているようです。

 音楽は、どうしても聞く人の趣味によって評価が分かれてしまうことがあります。

その点環境音なら趣味は関係ないので、不特定多数の人が利用する温浴施設のBGMとしては、適していると思うのです。

ただ、南国の波の音とか、山の野鳥のさえずりとか、どう考えても目の前のシチュエーションとのギャップがある環境音では、興醒め感が拭えません。そういう意味でも水琴窟のBGMはベストな選択だと思います。

本当はCDではなく、実際に甕を埋め込むのが理想ですが…。いつか本物の水琴窟づくりにも挑戦してみたいものです。

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自宅よりも豊かなバスタイム

 整髪料は、どんなものを使ってますか?

私は短髪にしているので何もつけないことが多いですが、年齢や髪型、髪質によって、使用する整髪料は人それぞれです。

男性で言えば、ムースにリキッド、ワックス、ポマード、スプレー、ジェル・・・コンビニやドラッグストアに行けば、いろいろな整髪料がズラリと並んでいます。

ところが、温浴施設の化粧コーナーには、たいてい1種類しか置いていません。複数のブランドを置いている場合でも、結局ヘアリキッドだけだったりします。

これでは、残念ながら一部の人しか使えず、他の人は諦めて何もつけずに帰ったり、自分で持参したり、ということになります。

以前から、機会ある度に「もっといろいろ置きましょう!」と言っているのですが、なかなかこの考え方が普及しないようです。

どんなにたくさんの種類を置いても、ムースとリキッドとワックスを同時に使う人はいないのです。1人が使うのは1回分ですので、消耗品のコストはほとんど変わりません。

それよりもいろいろな整髪料がズラリと並んでいたら贅沢感がありますし、いつもと違うものを使ってみようかな?なんていう楽しみも生まれます。

Heat  アメニティのすべてに同じことが言えます。シャンプーも1種類しか置いていない施設が多いのですが、もっと種類を増やしたとしても、全部使いたいから何度も洗髪しよう、なんていう人はほとんどいません。1人が使う量=コストはほとんど変わらないのです。

コスト削減に走るあまり、安物のシャンプーをさらに水で薄めるなんことをやっている施設もありますが、言語道断です。

自分の髪や肌に使うアメニティ類は、それが良いものなのかそうでないのかは敏感に分かってしまうのです。

そもそも、消耗品のコストは1客あたりに換算して全部で数十円です。ケチったところでたかが知れています。

それよりも、自宅で使っているものよりも贅沢!というくらいのレベルにすることで、客単価アップや来店動機につなげた方がずっと有効なのです。

「自宅よりも豊かなバスタイム」。それが温浴施設のあるべき姿です。

【温浴経営セミナー開催のお知らせ】
業績アップノウハウ大公開セミナー 20090225(水)/東京会場

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中国式売上アップノウハウ

 先日、館内のリニューアルをした某健康ランドの支配人から、

「リニューアルしたんですが、思ったほど客単価が伸びてないんです…。一度見に来てもらえませんか。」と連絡があり、昨日行ってきました。

以前よりくつろげる場所が増えて、全体の雰囲気も良くなっていましたので、顧客満足度は確実に向上しているようです。

これから業績も必ず好転するだろうと思いましたが、支配人は一刻も早く具体的な成果が欲しそうでしたので、ひとつ提案をお伝えしました。

それは、「中国式 その場で足裏マッサージ」です。

Shanghai  以前上海や北京の温浴施設を視察した時に気づいたのですが、マッサージをする場所は休憩コーナーもOKなのです。

注文をすると、タオルやクリームなどの道具を入れた箱を持ってセラピストがやってきます。

隣の人がきれいな小姐に施術してもらっているのを見ているうちに、羨ましくなって私も注文したのですが、リクライナーでゆったりくつろぎながら足裏マッサージをしてもらうのは、ちょっとした王様気分でした。

クローズドなマッサージ室と違って、連鎖的に注文が入るという販促効果も期待できそうですね。

リクライナーを利用したマッサージメニューとしては、足裏だけではなく、頭、首、肩、手などの部分マッサージもありました。

Restroom  この健康ランドには、かなりの台数のリクライナーがありましたので、その中国式の事例をお伝えしたところ、「すぐマッサージの委託先と相談してみます!」とのことでした。

 日本の温浴施設ではマッサージを専用スペースだけで実施しているところがほとんどですが、やりようによっては、まだまだ様々な可能性が拡がっています。

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アンケートの三段活用

 先日アンケートの話を書きましたが、もうちょっと続きを書きたいと思います。

館内アンケートには
(1)お客さまの声を収集・分析して、改善活動に
(2)お客さまとのコミュニケーションツール
といった意味があることは前回までに書きました。

さらに、もうひとつの活用方法があります。

 それは、情報発信に活かすことです。

Newjapan1998  これを知ったのは、今から10年も前のことですが、難波のニュージャパンサウナで館内に掲示されているPOPを見ていたら、アンケートに書かれた意見や要望に対する回答集POPがあったのです。

毎日寄せられるアンケートのすべてに対して回答するのは大変なことですが、たくさん寄せられられている意見に対しては、まとめて回答することで、聞きっぱなしにならずに対応することができます。

さらに、繰り返される指摘に対しての事情説明やお詫び、マナーの啓蒙などにも利用しているのです。

 もっと積極的に使っているケースもあります。それを最初に見たのは、みちのく霊泉やわらぎの湯でした。

ここでは、やわらぎの湯を利用したお客さまからの感想やお礼が、壁面にそのまま掲示されています。

身体の調子が良くなった!という実際の体験談は、どんな効能書きやPOPよりも強い説得力があります。

きっとこれを読んだ人は、「えっ、そんな病気も治るのか!? こんどウチのおばあちゃんに教えてあげよう!」といった反応を示すでしょう。そうしてくちコミがどんどん拡がっていくんだろうなぁ、と感心しました。

 回答集方式も、そのまま掲示方式も、過去のセミナー等で何度かお伝えしてきましたので、いまや全国で実施している温浴施設も多くなりましたが、まだまだアンケートを上手に活用できていないところも多いようです。

アンケートは何の設備投資も要らず、絶大な効果がありますので、ぜひ最大限の活用をお試しください。

【関連記事】
アンケートの功罪 20090109
クレームは多くても良い 20070310

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アンケートの功罪

 昔勤めていた会社の隣にビジネスホテルがあったのですが、そのホテルのレストランでモニターを募集していたことがありました。

 ランチで何度か利用したことがあり、モニターになると無料で食事ができた上に謝礼まで貰える!ということで、喜んで応募したところ、幸運にもモニターに当選したのです。
喜び勇んで食事に行き、気づいたことをモニター用のアンケートに記入しました。

こういう仕事をしていることもあり、自分としてはご馳走になった感謝もこめて、かなり専門的な指摘とアドバイスを長々と書き綴りました。coldsweats01

 ところが…。

そのアンケートに対して、ホテルからいつまで経ってもウンともスンとも言ってこなかったのです。weep

待てども暮らせども返事がこないうちに、だんだん面白くない気分になってきました。

考えてみれば、モニター会を実施したホテルとしては食事をご馳走して謝礼も出しているので、十分な対応をしていると考えたのでしょう。

アンケート結果を集計して、統計的な傾向と対策を練ったのかも知れません。

 しかし、私としては、いろいろ書きこんだことに対して直接何かしらの返事を期待していました。投げたボールを受け取って欲しかったのです。

シカトとか村八分といった言葉がありますが、「人は無視されることが一番傷つく」と言います。私もご馳走になったにもかかわらず、結果的にそれからはそのレストランにはあまり行かなくなりました。

もし逆に、自分が言ったことに対してきちんと返事があり、さらにアンケートに書いたことが店の運営に反映されたとしたらどうでしょうか。

私だったらすっかり嬉しくなって、「俺はこの店の常連なんだ!あのサービスは実は俺のアドバイスで改善されたんだぞ!」と友人知人を連れて通い詰めることでしょう。

 アンケートは統計的な分析にも使えますが、むしろお客様との大切なコミュニケーション機会であるという点も忘れてはならないと思います。

コミュニケーションを軽く扱えば逆効果になってしまうこともありますし、上手に活用すれば顧客との強い関係をつくるチャンスでもあるのです。

【関連記事】
メールマガジン65号~お客様の声~

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フロントの仕事

Front_2  大阪のニュージャパンサウナさんでフロント業務の重要性を学ばせていただいて以来、機会あるごとに「券売機からフロントサービスへ」ということを言っています。

フロントの接客力を強化することによって、特に客単価アップに著しい効果が期待できるのです。

 最近は券売機方式ではなくてフロントにスタッフを配置する温浴施設も増えてきています。ですが、実際にはまだうまく機能していないケースが多いようです。

フロントスタッフの主な仕事には、

  • お客様への声掛け
  • お客様の見分け
  • 入館受付
  • 鍵の受け渡し
  • リネンの受け渡し
  • 館内のインフォメーション
  • マッサージやレストランのお勧めトーク
  • 各種予約受付
  • 物品販売
  • 会員制度のご案内や入会受付
  • お帰りの精算
  • お帰りの見届け

などがありますが、フロントの人員が不足していたり、教育が不足している状態だと、受付や鍵の受け渡し、精算といった基本業務の処理だけに終始してしまいがちです。

それでは券売機とあまり変わりません。むしろ券売機の方が効率的かも知れません。

フロントに人を配置しているのなら、上記のようなフロントの仕事内容をさらに分解して、どうすれば客単価向上や満足度向上、リピート促進につながるのか?をひとつひとつ見直していけば、たくさんの改善点が見つかるのではないでしょうか。

その効果は、下手な設備投資よりもずっと大きいのです。

券売機からフロントサービスへ。それは、設備を売る装置産業から接客サービス業への転換点でもあります。

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トンボの湯

200806181102000  今日はおがわ温泉花和楽の湯の新田社長、設計の中村さんと長野県軽井沢町にある星野温泉トンボの湯という日帰り温泉に行ってきました。

星野リゾートさんならではの、モダンでセンスの良い環境づくりもさることながら、細かな気配りも行きとどいていて、感心させられることの多い施設です。

 入浴料にはタオル等は含まれていないので、タオルを持参していない場合は受付でレンタルタオルセットか販売タオルを購入します。

200806181104000 今回は「記念にもなるから」と、フェイスタオルを購入したのですが、そこでタオルと一緒に一枚のビニール袋を手渡されました。

それは帰りに濡れたタオルを入れるためのビニール袋でした。

確かに、濡れたタオルを持ちかえる時は、鞄に入れると他のものを濡らしてしまうことがありちょっと困るのですが、袋があれば問題解決です。

200806181108000  全国の温浴施設に入りまくっている私ですが、このささやかなサービスは初めての経験でした。在館中に良いサービスをしてくれる施設はありますが、帰りのことまでは意外と気づかない盲点です。

他にも参考になる点がいろいろあり、大変勉強になった一日でした。機会があれば、ぜひ一度トンボの湯をご覧になることをおススメします。

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大衆のキムチ

 以前から不思議だったのですが、韓国ではほとんどの飲食店で無料のキムチが次々と出てきます。着席すると出てくる水と同じような感覚のサービスです。

しかし、日本にも韓国料理店や焼き肉店はたくさんありますが、無料キムチのサービスはまずありません。

Dscf0891 唐辛子や生姜をはじめとするキムチの材料に含まれる成分には、食欲増進、消化促進、整腸作用、ダイエット効果などがあることが知られています。「キムチのモト」を混ぜただけの即席キムチではどうかわかりませんが、きちんとつくられたキムチは素晴らしい健康食品なのです。

 なぜ日本では無料キムチサービスが定着しないのでしょうか。キムチばかり食べて料理をオーダーしないのでは?という懸念もわかりますが、韓国の状況から考えてもあまり心配はいらないでしょう。

 先日のソウル出張で、滞在期間中は毎食のように食べ過ぎを繰り返してしまったのですが、「やはりキムチには強力な食欲増進効果がある。」という確信を得ました。ついでに言うと辛いのでついついビールbeerすすみます。

 今、温浴業界では、さまざまな逆風の中で収益を確保するための手段として、いかに飲食部門の利用率を高めるか、そして飲食単価を上げるかが大きなテーマです。

無料キムチ食べ放題!」となれば、想像しただけで食欲が湧いてきますし(=飲食利用率アップ)、実際に食べれば食欲がさらに増進して、次々と料理や飲み物をオーダーしてくれる(=飲食単価アップ)のですから、無料キムチのコストもすぐに吸収できるのではないでしょうか。

 …という話を最近各方面で真剣にお伝えしているつもりなのですが、みなさん何故か笑ってなかなか本気にしてくれません。どなたか無料キムチサービスの実験をして、その効果を測定してもらえないでしょうか。

 

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お茶と温浴

Dscf0862  以前上海に出張した際に、茶館のお兄さんが繰り広げる茶芸に魅せられてしまい、興奮して中国茶器一式を購入してしまいました。

細かい道具がいろいろあって少々手間はかかりますが、見様見真似の茶芸でも、美味しく香りのよい中国茶を楽しむのは良いもので、時折道具を引っぱり出して茶を淹れています。(目つきの悪いカエルがいますが、これは銭蛙といって財運アップの御利益があるとされています。)

中国茶に限らず、お茶にはそもそもは薬として珍重された歴史もあり、現代でも健康・癒し・リラクゼーションに欠かせない生活必需品といえるでしょう。

なくても生活が成り立たないわけではないが、それがあることで豊かで快適・健康的な時間を過ごすことができる…お茶と温浴の魅力には共通するところがあります。

 最近某ファミリーレストランで「お茶バー」というコーナーを見かけました。日本茶・紅茶、中国茶などの茶葉を数多く揃えて飲み放題にしているドリンクバーですが、セルフサービスですからそれほどコストアップにもならず、なかなか良いアイデアだと思いました。

そのうち茶芸のパフォーマンスを披露するような温浴施設が登場したら楽しいですね。

ちなみにこれはYouTubeで見つけた中国茶を入れる様子の動画です↓

 

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言葉ひとつで雲泥の差

 今日は終日事務所にいて、オープンを間近に控えた日帰り温泉の館内表示(サイン)の文案を作っていましたが、これがなかなか難しいんです。

 館内の表示には「TOILET」など建築工事で取り付けるものと、注意書きや販売促進など運営上の必要性から表示するものがありますが、数あるサービス業の中でも、温浴業界の表示物はあまり褒められた部類のものではないと思っています。

Photo_2 玄関の「入れ墨お断り」からはじまって、いたるところに注意書きがあり、また館内販促用のPOPも所狭しと貼られているのが当たり前になっています。

他にそんなことをしているサービス業はないか?と考えても、なかなか思い浮かびません。

一部にマナーを守れないお客様がいて、ルールやマナーを伝える必要性があるのは分りますが、すべてのお客様の目に触れる場所に、読めば気分を害するような注意書きが必要かどうか、考えてみる余地が大いにあるのではないでしょうか。

 全国に数ある温浴施設の中でも、際立って館内表示のレベルが高い施設があります。それは、以前別の観点からモデルとして紹介させていただいた箱根の天山湯治郷です。

天山の館内にも、マナーに関する注意書きが表示されていますが、そこに書かれた言葉のひとつひとつが思慮深くウィットに富んでおり、いつも感心させられています。この部分だけでも、天山を超えるのはかなり難しそうです。

【天山湯治郷】
神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208 Tel:0460-86-4126

【関連記事】
最高のモデル 20070510

 

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塩素の悩み

Pool  子供の頃水泳をやっていたせいか、個人的には塩素の臭いは懐かしくもあり、そんなに嫌いではありません。

しかし、一般的には塩素臭は嫌われるようで、実際に肌への刺激や吸引による弊害なども指摘されており、健康上も良くないと言われています。温浴施設で塩素臭がきついとクレームの原因にもなります。

確かにかけ流し温泉で塩素を加えていないお風呂に入ると、本当に気持ちがよく、いつまでも入浴していたい気分になります。塩素を使わずに安全衛生が維持できれば…ということは温浴事業経営者にとって積年の夢かも知れません。

 水を滅菌消毒する方法もいろいろありますが、今のところ水道水やプール、浴槽水等の消毒方法としては、殺菌力、扱いやすさ、コストなどの点で塩素が優れており、他の方法に置き換えるというのも簡単なことではありません。

公衆浴場法も塩素の投入を前提としており、それ以外の方法は実績の問題もあって、なかなか保健所に認められません。

 そんな中で、ちょっと気になる商品が登場しました。

某大手スイミングスクールが室内プールに導入を決めたものなのですが、それをプールサイドに設置すると塩素臭がすっかり消えるというのです。現在8箇所のプールに設置されているそうです。

その商品は「新林の滝」という鉱石とEMセラミックを使用した空気循環器です。

マイナスイオンがどうこうと理屈を言うよりも、プールの塩素臭が消えた、というその効果にびっくりしています。

 現在はまだ空気だけですが、こういった新しい技術の登場によって、浴槽水の滅菌に使われる塩素の弊害という長年の問題も、いずれ解決していくのではないかと期待しています。

 

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菖蒲湯

Syoubu  先日のメルマガ「温浴ビジネス☆キャッチアップ」52号でもお伝えしましたが、日本人は昔から端午の節句には菖蒲湯に入る習慣があります。

我が家でもひと束は観賞用&子供の玩具として長い葉をそのまま浮かべましたが、メルマガに書いたように葉を3センチくらいに細かく切り、熱湯を注いで香油成分を抽出してから菖蒲湯を楽しんでみました。

あまりにも強い香気にクラクラしましたが、妻と娘は大喜びでいつもよりも長湯をしたようです。

少し香りが収まったところで私も入浴しましたが、やはり天然の素材をそのま使うのはいいものです。我が家ではいつもいろいろな入浴剤を試していますが、四季折々には自然の恵みを楽しみたいものですね。

 

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喫煙問題、未解決。

 平成15年5月の健康増進法施行以来、交通機関をはじめとしてタバコを吸えるところが一気に減り、喫煙者は肩身の狭い思いをしています。

Badenbaden_cafe 最近の温浴施設でも、換気扇や空気清浄機が設置された喫煙室以外ではタバコを一切吸えないところも増えてきています。

健康づくりの場でもある温浴施設ですから、健康のためにも喫煙に対しては厳しい立場をとらざるを得ないというところでしょう。

特に女性の非喫煙者からは「せっかくのお風呂上りにまたタバコ臭い場所に居なければいけないなんて、ありえな~い。」という声も聞こえてきます。

 しかし、成人の平均喫煙率は男性45.8%、女性13.8%(JT全国喫煙者率調査)ですから、平均して約3割、地域や客層によってはそれ以上のお客様が実はスモーカーというのも現実なのです。

 私自身は喫煙と禁煙を繰り返している人生なので、どちらの立場も理解できるつもりですが、喫煙者にとっては「風呂上りの一服」、「食事の後の一服」「飲みながら一服」、といったシチュエーションこそがタバコを吸いたくなるタイミングであり、その度に狭くて煙たい喫煙室に行かなければならないのは、嬉しいことではありません。

 結果、「タバコも吸えないからそろそろ帰るか。」ということでお風呂だけで帰ってしまう人も少なくないようで、飲食などの利用率が上がらず客単価が伸び悩む要因にもなっています。

 そんなこんなで、温浴施設側としては「健康づくり」という主旨や、いろいろなゾーンをきっちり分煙することが物理的に難しいという中で、喫煙者にどう対応するかということが課題になっています。

これについてはそれぞれの考え方やコンセプトもあるでしょうし、一概に言えることではありませんが、「屋外の積極的な活用」ということについては検討の余地があると考えています。屋外といっても、単に外にベンチと灰皿を置けば良いということではありません。

ヨーロッパなどではよく見かける光景ですが、お洒落なカフェの店頭に客席が並んでいて、店内よりも外の方が賑わっていたりすることがあります。風のある屋外ですから、喫煙と禁煙が接近していてもそれほど気にならないようです。

3割もいるのに肩身が狭い喫煙者にとっては、ベンチと灰皿ではなく、座り心地の良い椅子、テーブル、パラソル、できれば飲食もできて、寒い時期には屋外用のヒーターがあったりひざ掛けを用意してもらえる…こういったゾーンがあれば言うことなしだと思います。(雨や風の強い日には使いづらい面もありますが、それはお天道様のせいですから仕方ありません。)

私はお風呂にしても内風呂より露天風呂が好きですし、飲食も屋外で食べるのは大好きですから、そういった施設が増えることを願っています。

 

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