« 夏近し | トップページ | 十年はひと昔 »

まだまだ青いのぅ、オレ…

200807181933000_2  木曜日から土曜日までソウルに出張していました。

進行中のソウル市内某高層ビル温浴施設開発計画のプロジェクト会議だったのですが、今回は一般消費者を対象に実施したアンケート調査結果の検討会。

この調査によって、韓国の消費者心理や温浴施設の利用実態をつかむことができ、大変有意義なものでした。

すでに韓国の温浴施設はかなり視察していますので、だいたい利用実態は理解しているつもりなのですが、明確な数字で把握し、統計的な分析を加えると一層理解が深まります。

 今回の調査データから、韓国では「温浴施設には家族と行く」と回答した人が非常に多いということが判明。

 この点についてクライアントから

「子供客への対応はどうするのか。キッズコーナー等が必要ではないのか?」

という質問がありました。

 私が、

「子供客対応を強化してファミリーの集客を図るか、大人のための温浴施設に徹することで高級感のある癒しの施設とするか、というふたつの考え方があり、ターゲット戦略によって…」

と答えようと考えていたところ、先に設計の海老沢先生が、

「温泉は大人のお風呂の入り方を子供が学ぶところ、公共の場での振る舞いを教えるところなので、とりたてて子供のための場所をつくる必要はないんです。」

と答えました。

 これを聞いて、ハッと気づきました。

言われてみれば、ウチの娘(もうすぐ4歳)を外食に連れていくと、普通の飲食店では大人しく食事するのに、ファミリーレストランに行くと落ち着かずに席を立ったり、走り回ったりして手を焼かせるのです。

入口にガチャガチャがあったり、子供のためのおもちゃや絵本が置いてあったり、売店コーナーにお菓子や文具玩具が売られていることで、どうしても「遊びモードのスイッチが入ってしまうのでしょう。

「子供が叫び、走り回る店」になってしまうと、いくら店のグレードを高めようとしても限界があります。

 大人向けのサービス、子供向けのサービス、と分けて考えるのではなくて、親と子がコミュニケーションをとる場と考えれば、キッズ専用のコーナーはいらなくなるのですね。(これはディズニーの“ファミリー・エンターテイメント”にも通じる考え方です。)

まだまだ青いのぅ、オレ…またひとつ、勉強になりました!

【関連記事】
ファミリー・エンターテイメント 20070611

日本の温浴文化を世界に! 20070216

┘┘────────────────AQUTPAS Inc.
  株式会社アクトパス 代表取締役 望月 義尚
  〒104-0061東京都中央区銀座3-11-5 第2中山ビル7階
  TEL:03-3524-2681 FAX:03-3547-6126
  公式サイト: https://aqutpas.co.jp/
  ONLINE SHOP: http://www.spa-net.jp/

 ●株式会社アクトパスFacebookページ「いいね!」を
  ご登録はこちら→ https://aqutpas.co.jp/mm/
──────────────────────┘┘┘

« 夏近し | トップページ | 十年はひと昔 »

海外の温浴事情」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
私は、大阪でリラクゼーション受託をしております。
スーパー銭湯・温泉施設・公衆浴場などで、お仕事をさせて頂いた経験がございます。
どちらが良くて、どちらが悪いとかは無いですが、高級感のある温浴施設と公衆浴場の違いに似ている気がします。
公衆浴場は子供だけでも入れると言う事と、子供が喜ぶサービスもありますからね。
本当、考えさせられるところですね。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: まだまだ青いのぅ、オレ…:

« 夏近し | トップページ | 十年はひと昔 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

ページ上部の「タイトルのみ表示/タイトルと概要を表示」をクリックすると、記事リストが表示されます。


フォト

Ads by Google

  • Ads by Google

アクトパスのFaceBook!

  • いいね!押してね!

twitter

お問い合わせ

  • 温浴ビジネスに関する各種ご相談、お問い合わせは株式会社アクトパスまでお気軽にどうぞ!
    お問合せはこちら>>>


    【講師派遣】
    講演会・研修会・セミナー開催をご検討中の皆様はお気軽にお問合せください。
    お問合せはこちら>>>

小冊子「温浴施設開業の基礎知識」

  • 温浴施設開業の基礎知識

    温浴施設を開業するにあたって絶対に知っておいてほしい超重要項目をまとめた小冊子(PDFダウンロード\1,100)です。