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日本人とお風呂の歴史 2

 人が入浴するのは「身体を清潔にすること」「身体を温めること」が二大目的ですが、熱帯などの気候の温暖な地域では身体を温めることは重要ではなくなるようです。

幼少の頃、父の仕事の都合でインドネシア共和国で暮したことがあります。インドネシアは日本と同じような火山国ですので自然に温泉が湧いているところもありますが、私の知る限り、人々の日常生活の中で「身体を温めること」はほとんど重要視されていなかったように思います。

インドネシア語でマンディ(mandi)と言って、川で沐浴したり、シャワーで水を浴びることは頻繁にしているのですが、それだけで入浴の目的は達せられているように見えました。

 逆に寒冷地では身体を温めるという目的のウエイトが高まります。北欧のサウナやロシアのバーニャ、韓国のオンドルなどは有名ですが、いずれも湯を使わずに熱気や蒸気、輻射熱などで身体を温めます。

 日本の場合、夏は蒸し暑く、冬はそれなりに冷え込むという気候ですので、「身体を清潔にすること」と「身体を温めること」の両方が重視されるという背景があり、世界中の入浴方式を取り入れながら多彩な温浴文化が発達したのではないかと思います。

よく「日本人には異文化を柔軟に取り入れアレンジする性質がある」と言われますが、温浴でもその特性が発揮されているようですね。

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