予算5万円でサウナを自作する実験(2) 構想＆準備編

サウナを自作するとなると、まず考えなければならないのは熱源とサウナ空間の確保です。

いかにして快適で安全なサウナ室を作るか。

一般的に、業務用サウナの熱源は電気かガスのストーブが使われています。

以前、スチームクリーナーの蒸気を浴室（家庭用ユニットバス）に満たすことでスチームサウナがつくれないか？という実験をしたことがあるのですが、消費電力1000Wのスチームクリーナーがつくり出す蒸気では、1坪に満たない浴室でも暖めるには不十分だということが分かりました。

同様に、通常の家庭用電気ストーブやガスストーブでは熱量が不十分な可能性があり、また屋外で設営場所が不確定な場合は、電気やガスが確保できるとも限りません。

さらに災害時などは電気やガスの供給がストップすることもありますので、環境に左右されずに作れるサウナを目指して、比較的どこでも手に入る木材（薪）を燃料にすることを考えました。

ネット検索すると、ホンマ製作所の時計型薪ストーブなら1万円以下でも手に入ることが分かり、迷わずこれを選択。

ただし、薪ストーブの場合、ストーブ本体も熱くなりますし、火を燃やすことによる安全性の確保（火災や一酸化炭素中毒防止）が大きな課題です。

特にテントサウナの室内でストーブを燃焼させるとなると、一酸化炭素中毒の問題は煙突をつけることで解決できそうですが、通常のアウトドア用テント素材は防火仕様になっていないので火災のリスクが心配です。

そこで米澤専務の発案で、テントとは別に燃焼室をつくり、テントサウナと接続することでその熱気だけを導入する方式を考えました。これなら加熱した煙突とテント幕の接点がないので、火災リスクは抑えられるという作戦です。利用者が熱くなったストーブに触れて火傷する心配もありません。

燃焼室の壁面は石膏ボードを使用することで不燃性を確保します。

ここまでイメージが固まったところで、ホームセンターに行き備品調達。
以下は備品リストです。

【サウナ室】
・タープテント　3m×3m（通販\7,980）
・テント横幕　4枚（通販\1,780×4）
・床用すのこ
・サウナ室内照明LEDランタン
・サウナベンチ

【燃焼室】
・薪ストーブ＋煙突セット（通販\9,850）
・加湿用鍋
・ロウリュ用アロマ
・燃焼室の壁板(石膏ボード)
・壁面の骨組み用角材
・石膏ボード用ビス
・後面煙突用穴開け加工
・上面蓋加工
・蝶番(蓋加工用)
・送風機（充電式）

【工具その他】
・目貼り用布ガムテープ(黒)
・電動ドライバー
・針金
・ビニール紐
・アルミホイル
・軍手
・温度計
・燃料用薪
・薪用トング
・タオル
・ヴィヒタ（白樺の枝葉の束）
・BGM用ポータブルプレイヤー

工具類は持っていたものもありますので、上記合わせて総額5万円で収まりました。

とはいえ、目的は5万円で収めることではなく、快適で安全なテントサウナを作ること。

はたして狙い通り実現できるのか？（続く）

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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